top of page
機関車5631号
昭和12年、この機関車は、C56形の機関車の31号として
日本車両株式会社にて製造され、
当初石川県・中込機関区に配備されました。
昭和16年、我が国が大東亜戦争の時代となると、
南方の戦場タイ・ビルマへ出征しました。
そこで日本軍は「泰緬連続鉄道」という
全長400kmを超える鉄道を建設し、
この31号車を含むC56形機関車の90両がその運用のため
現地での任務にあたりました。
昭和20年8月の終戦後、
タイ・ビルマに残されたC56形機関車は、
それぞれの国に接収され、日本へ帰還する車両は
1台もありませんでしたが、
昭和54年、戦時中に鉄道建設に関った
鉄道聯隊関係者の手によって
祖国・日本への帰還が実現し、
靖国神社に奉納されました。
bottom of page